
最近の真剣なストレスの1つ。
排気ガス。
引っ越してきたときは知らなかったのですが、なんと住んでいる敷地に高層コンドミニアムの建設が始まり、さらにせまい通りをはさんだ向かいの別のスクールでも新校舎の建設が進行中。新興国では建設ラッシュが日常茶飯事です。
工事用の大型トラックが砂埃と排気ガスを巻き上げ容赦ないスピードでつっこもうとし、学校は生徒の過半数が自家用車での送迎だから、通学時には道路がまったく動かないもうひっどい交通渋滞です。
去年は家の前のせまい道路自体の補修工事があって、スクールイヤー前半は連日通学時に交通渋滞に悩まされていました。学校自体が問題視して朝渋滞を避けて早く来れる様に午前3時に学校を開けていたほど。それに耐え抜いたから今年こそ通学楽になると思っていたのに。。。甘かった。
移住する時、車の運転は想定していなかったから、徒歩で通学できる学校前の家を借りました。母さんはペーパードライバーです。
20代のローカル中国暮らしで、発展途上国の暮らしは大体想定ついていたけれど、チビを連れた学校前からの”徒歩通学”が意外にしんどいなんて想定していなかったです。ほんの数百メートルの通学距離でさえ、フィリピンでは道路が歩くようにできていない凸凹ばかりか、バイクもトライシクルも車道をはみ出して隙間につっこんでくるから危ないし、排気ガスも大量に吸ってしまいます。スコールなんて降った後なら、もう泥だらけになって犬のフンだか下水だかネズミの死骸だか混ざってる泥水を子供の重いストローラー(教科書が半端なく重いためスーツケースなみのランドセルです)持って、かつ子供の安全をケアして歩くドMな苦行が課されます。
去年より子供たちも成長し、でこぼこ道歩くのに慣れたとはいえ、やはり目を離すわけにはいきません。
「ぼーっとしないで」、「よそ見してるバイクにひき殺されるよ」、「車幅分かってないトライシクルにぶつかるよ」、「巨大トラックは子供小さくて見えてないよ」、など毎日シャウトする通学路。
見るからに毒々しいディーゼルの排気ガス毎日吸い続けているという事実が、健やかな子供の健康を願う母として、心身に蓄積され滅入ってしまい、マニラのスクール情報や、近所の不動産をだらだらネットで検索してしまう母さんの苦悩の先週、今週でした。
問題にぶつかった時は、とにかく自分が変わるしかない。
①引っ越す
②通学時のトライシクルをハイヤーする
③スクールバスにする(学校目の前だけど)
④時間をとにかくずらす
引っ越すのが一番目の前の問題環境から逃げられる気がして甘い誘惑。でも家具も投資してそろえてしまったし、ネットも引いたし、学校目の前に住んでいるのに、いざ他の都市や国を変えるならまだしも、同じ学校に通うのに引っ越すというのがどうにもばかばかしい。
トライシクルを雇うのも考えた。重い荷物引いて歩かなくていいから楽だろう。でも排気ガス吸うのに変わりはなく、渋滞はまるからさらに吸い込むだろう。
スクールバスにすると玄関前からピックアップしてくれてらくちん。でも年度始まりでも空いていないスクールバスが年度途中から空いているとは思えない。そして朝のピックアップ時間はいいとしても、放課後何かと忙しいお姉ちゃんの帰る時間を固定できない。何より毎月数千ペソのコストアップ。
となると、とりあえずできるアクションは朝の通学時間をずらすしかありません。
渋滞にさしかかる前に家を出てしまえば良いのです。
今朝はいつもより40分も早めに出てみました。通常でさえ朝早いのに、子供たちにも負担です。
子供たちと問題点と、避けたい状態をきちんと話し合ってやってみることに決めました。
これまでの平日朝のスケジュール
朝5時 起床、子供:公文(国語、算数)、母:朝食・お弁当作り
6時 朝食~準備
7時 通学
7時20分 始業ベル
今日の朝のスケジュール
朝5時 起床、子供:公文(国語)、母:時短朝食お弁当作り
5時40分 朝食~準備
6時20分 通学
6時30分 公文(算数)を学食でやる
7時20分 始業ベル
6時半前に出ると渋滞はしていなかったけど、依然として交通量は多い。。排気ガスは別に少なくない笑。
タオルを鼻と口にあてて歩くことにしました。マスクにしろタオルにしろ、南国で暑い中、自然な呼吸を覆いながら歩くのはけして楽ではありません。
学校に到着した後は、学食に向かい、母は美味しいアイスコーヒーを持参し一服、こどもたちは公文の残りの宿題などをやりました。
ちなみに学食はオープンエアなのでいつでも入れるし、さらに6時から朝食が食べれるように一部店舗もオープンしています。
学食だとお友達が通ったりするので、お姉ちゃんは宿題になかなか集中するのに苦労していましたが、弟はなぜかやる気満々で国語の問題に取り組んでいました。
明日は6時10分に出てみることにします。夕方の渋滞ラッシュの避け方は、まだどうしたらいいか分かりません。何せ放課後いろんなことがあって忙しい小学2年生。
ストレスや問題は自分の考え方や行動を変えるしかないもんね。正解はありません。自分の選択が人生を作っていく。
単身の場合と、子供と一緒の場合と、移住する際の居住環境は選択する際の視点がまったく違ってきます。フィリピン長期留学、移住をする場合、安全を確保できるならばリアルなローカルの暮らしを多少なりとも子供と体験するのをおすすめです。
例えば、子供とローカルの道路歩いてみる。暑いよ、道路凸凹や穴あるよ、車やバイク容赦ないよ。
例えば、ローカルスーパーで買い物してみる。野菜やお肉が日本クオリティ基準で考えてはいけないよ。
例えば、ホテルではなくて、エアビーなどでコンドミニアムの部屋に泊まってみる。実際に住むとしたらリアルなローカルの賃貸物件が体験できます。

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