
今年の9月末からフィリピン株を始めて2か月たちました。
フィリピン現地の銀行や証券会社口座を開設し、株式・債権の投資信託や、実際の株式売買を手探りながら続けています。
母さんは40歳を過ぎていますが、株式投資や金融の知識はほぼゼロ。全くの無知、未経験です。
投資と呼ぶのかわかりませんが、大昔会社勤め時代に福利厚生制度を利用してやっていた401Kと自社株買いぐらいしか経験もありません。
15年前上海で働いていた時に投資の勉強してれば今頃もう少しまともだったろうに。。。といつも悔やまれますが、20代では海外での仕事にチャレンジしているだけで精一杯だったな、と振り返ります。
こんな初心者なのでフィリピン株で何を買ったか、儲かったか・儲かってないか(儲かってません)、という情報はだいぶ意味のないことだと思うので、フィリピン株を始めてから何がどう変わったか振り返りたいと思います。ちなみに投資しているのは極少額の小銭(ロスしても生活に支障のない範囲)です。というかフィリピンでの投信信託や株、少額の資金で買えてしまうからこそチャレンジできたといえるかもしれません。
①経済・金融についてどれだけ知らないか分かった(大汗)
もちろん自分の不勉強が悪いのですが、あまりに経済や金融、投資について知らないことに愕然としました。
もう40過ぎです、いったい何をしていたのか、と自責の念に駆られたし、日本の教育を受けてきただけでは本当にお金や投資について学んでいないんだな、と思いました。
最近日本の高校でも投資信託の授業をスタートするニュースがあったり、ジュニアNISAの運用だったり、若いころから投資に親しむ環境が昔より整ってきてはいるのでしょうが。
インフレが続いているアジアの新興国では、20-30代の若い層で仕事でそこそこ稼いでいる知り合いは積極的に不動産や株式を買っているし、銀行にお金を預けるなんて問題外で、どうやって投資をしようかいつも考えているように思います。
子供たちが行っているフィリピンの学校でも、小5-6年生の授業で、不動産投資の話や、金持ち父さん貧乏父さんの話がされました。関連事業で仕事をしている保護者が先生になって授業してくれたようです。
バブルがはじけた後の、デフレ世代、無知の知、まずはここから始めます。
②時間の使い方が変わった
知らないことが多すぎるので、まずは金融関連の本を読んだり、毎日ニュースを読んだり、勉強することにしました。
といっても1日の内、費やせる時間は1-2時間程度です。1時間情報インプット、1時間Netflixで金融ドラマを見る、みたいに苦痛にならないようにゆるゆる勉強しています。
これまで子供たちを送って行ったあと、どっと気が抜けてだらだらSNSを見ていた時間を勉強に向けることにしました。
③興味・関心のある情報が変わった
これまで上級英語の勉強のために新聞を読む、でもこれ集中して頑張らないとなかなかできないはずだったのに、投資が自分事になると積極的に様々な情報が欲しくなり、新聞を読むのが楽しくなりました。うそのような本当の話。
今では、ほぼ毎日、下記の情報をザッピングして読んでいます。このザッピングもけっこう時間がかかるので時間を区切ってやっています。
・証券会社のweekly, daily レポート (日本語と英語)
・英語メディアサイト: bloomberg, wall street journal, MarketWatch, BBC News, CNBC, Inquier, CNN Philippines
・経済、金融、フィリピン関連のツイッター拾い読み
この英語メディアザッピングをやってみて感じたのが、やはり英語の情報をそのまま英語で取得できることの強さです。日本語ニュースになるには1日ぐらいかかるし、中には訳されないニュースももちろんあります。今の時代、情報を知っていることより、必要な情報を早く仕入れていかに早く行動できるかがリスクを低減させる、と思うので、英語や中国語、自分が必要とする情報をその言語やカルチャーのまま理解できるスキルを親子ともども高めていきたいと思いました。
④フィリピンの街歩きが楽しくなり、よりフィリピン生活に愛着が持てるようになった
フィリピン株を始めるまでは、週末やることなくてモールに涼みに行って子供たちと時間をつぶす、みたいな過ごし方をしていました。
今ではフィリピンの財閥なども少しずつ学んでいるため、どの企業とどの企業が関連しているからここに出店しているんだな、とか、この前読んだニュースの出来事はこうなったんだな、と街歩きが格段に楽しくなりました。
年中の息子5歳も、BDO銀行は華僑SM系列、BPI銀行はスペイン・アヤラ系列、と区別できるようになりました笑。
そして少額とはいえ、株主になると、会社の商品を買うのも愛着がわくものです。
⑤子供の教育に積極的にお金を取り入れるようになった
自分自身の後悔を踏まえ、子供たちには積極的にお金について話していこうと思います。まずはお小遣い制度を始めました。
1週間50P(100円ぐらい)でスタート、学校のクラスメートが自由にお金を使っているのが羨ましくて、お金に強い興味の出てきた小2娘は大喜びしています。
お小遣いのルールを定め、守れなかったら制度廃止等、約束を守ることを勉強してもらう。
お小遣い帳のつけ方などから初めてキャッシュフローについて経験を積んでもらう。
お小遣いは大きな家計の一部で、自分にかかっているお金はお小遣いだけではなく、学費、生活費などあること、お金は有限だから予算の範囲内で管理が必要なことを数字を見せて話していきたいと思っています。
⑥家計の考え方や夫婦の会話が変わった
なんとなく家計簿をつけていましたが、投資と節約は表裏一体、お金を使うことに注意深くなりました。
夫は仕事で忙しいからあまり興味ないと思いますが、小銭とはいえ購入した投資信託や株の銘柄について共有したり、今後の投資の方向性についても積極的に話すようになりました。
夢は学費を投資のリターン、不労所得で支払えるようになることですが、まだまだ道のり遠く。。
母さんの勉強は始まったばかりです。
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