
今年度から子供たち全員に読書を課す(成績評価の一部とする)プロジェクトが導入されました。
Scholastic Readingを採用した多読で、去年もありましたが、強制ではありませんでした。
今年からは図書館で半年に最低20冊、1年で40冊以上は本を読まなければいけません。不足すると英語のReading科目の成績評価に影響します。
このScholastic、どういうシステムかというと、
①レベルチェックテストを受けて、
②子供の読解力レベルに沿ったScholasticの本を読んで、
③本を1冊読むごとにカードに記録し、
④コンピューターでComprehention、読解力テストを受ける、
といったなかなか秀逸な仕組みです。

学年の年度始めにSRI(Scholastic Reading Inventory) TestというReading・読解力のテストを受けます。
数週間後に結果とともにLexileレベルが返ってきます。
子供の英語読解力が大体どのレベルか客観的に分かって納得できます。
去年娘が移住直後、小1でSRI受けた時は、ほぼ読めていないLexileビギナー(BR)レベルでした。ちなみに日本では英検3級合格後でした。
それから1年、英語をシャワーのように浴びて読みまくって教育を受けている効果はいかに。今年はめでたくネイティブの小2平均相当の読解力レベル563Lに大幅アップしてました。
今年から全員読まなくてはいけないので、休み時間や放課後の図書館は大混雑です。なかなか読書場所やコンピューターを確保できません。
期末テスト期間の放課後や、空いていそうな隙間時間を狙って、地道に稼ぐ作戦で、早々と1年のクライテリア40冊を読了できました。
20冊単位読み終わるごとにバッチをもらえるのですが、40冊読むと本をプレゼントされました。

我が家ではベッドルームをお家ライブラリーにしていて、日本語・英語・中国語の本をいつでも手に取れるように置いています。日本に帰国するたびにスーツケース重量オーバーぎりぎり持ってくるものはほとんどが子供たちの本です。
小2の娘は、移住2年目にして、日本語の本も英語の本も好きなほうを自由自在に読んでいますが、家でのリラックスタイムは日本語の本がお気に入りなようです。
英語も日本語も読む練習をして継続的に語彙を増やしていかないと、読解力はあがりません。移住したから、留学したから、魔法のように英語ができるわけではなく、日本語も英語もどちらも維持して習得していくのはとっても大変。
逆にネイティブでもそうなのだから、日本にいようと海外にいようと一緒。
英語を話す環境は少なかったとしても、ひたすら英語の語彙を蓄積して本を読めるように書けるようにしてあげる、これを地味に続ける、ことが一番の遠くて長い近道だと思うのです。
英検受験の本ばかり、日本の英語教育・受験の英語ばかりでは、かなり語彙やコンテンツに偏りがあると痛感しているので、ネイティブの子供たちが読んでいるような本や教科書を学年ごとに読める環境があると最高なのですが。多読のために自前で本ばかり買っていたらいくらあってもお金がたりません。最近ではRaz-Kids等多読アプリもあるので上手に活用したいですね。でもせっかくだから税金使ってる地元の図書館にもっと児童向けの英語の本あるといいですよね(ググったら、豊田市の図書館にScholasticの本ありました。すばらしい。)
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